暗号資産(仮想通貨)の送信や受信などの取引を行うためには、ウォレットが必要です。
ウォレットは秘密鍵を管理しているため、ウォレットにある暗号資産(仮想通貨)を「所持している」ことの証明になります。
これはビットコインに限らず、いろいろなアルトコインも同様です。
いろいろな種類があるけれど、一般的にはスマートフォンなどのウォレットアプリケーションが普及しています。
一般的ってことは、そうじゃないのもたくさんあるってこと?
ホットウォレットとコールドウォレット
大きく分けるとホットウォレットとコールドウォレットの2つに分類されるよ。
ホットウォレット
インターネットに常時接続されているウォレット。即座に暗号資産(仮想通貨)の送信や受信を行うことができる。その反面、ハッキングなどのリスクにさらされやすい。
コールドウォレット
インターネットから隔離された環境に秘密鍵を保管している。そのため、移動させるためにはインターネットに接続する必要がある。
ホットウォレットの種類
正直、ウォレットの分類はあまり説明する意義はなさそうだけど、一応説明するよ。
普通のユーザーは取引所のアプリや、モバイルウォレットを知っていれば、十分だと思います。
モバイルウォレット
モバイルウォレットは、スマートフォンやタブレットなどの端末にウォレットのアプリケーションをインストールして使います。
iOSやAndroidなどから簡単に入手でき、送信や受信が容易です。
代表的なものは、MetaMask、TrustWallet、safepalなどです。
それぞれ、ウォレットアプリの形態ですが、あくまでアプリケーションの提供であるため、ウォレットを制作した組織が仮想通貨を管理しているわけではありません。
これ以外にもたくさんあって、その暗号資産(仮想通貨)専用のモバイルウォレットなどもあるので、用途によって使い分ける必要があるよ。
なお、ビットコインのブロックチェーン以外にもイーサリアムチェーン、Solanaチェーンなど、ブロックチェーンの種類も多岐に渡るので、今は「いろいろあるんだな」程度の理解でいいと思います。
ウェブウォレット
ウェブブラウザを介して接続するウォレットです。パソコンからでも、スマートフォンからでもアクセスできます。
2017年あたりは今ほどウォレットの種類が無かったので、ウェブウォレットという分類もありましたが、インターネットバンキングに近い形態のため、第三者に暗号資産(仮想通貨)を預けていることになるので、今ではあまり聞かなくなりました。
結局、モバイルウォレットであるMetaMaskなど、ほとんどはパソコンのブラウザで使うこともできるので淘汰されたのかもしれないですね。
デスクトップウォレット
パソコンに専用のアプリケーションをインストールして使うウォレットです。
2016年~2017年あたりまでは、個人のパソコンにビットコインのトランザクションを全部インストールして、閲覧することもできましたが、データ量があまりに大きく、当時で数百GBはあったので、使い勝手は悪いです。
結局個人のパソコンに秘密鍵を保管することになるので、もし故障したら取り出せないので普及してないのかも。
今更だけど、この分類って意味あるん?
コールドウォレットの種類
ハードウェアウォレット
専用の外部端末に秘密鍵を保管し、オフラインに保ちます。したがってハッキングの恐れがそれがありません。
例えば、TREZOR(トレザー)、LedgerNano Sなどがあります。
一応、ネットショップなどでも購入できますが、悪質な業者だとあらかじめ秘密鍵を閲覧されている可能性もあるので、必ず販売元の公式サイトから購入しましょう!
ペーパーウォレット
秘密鍵とアドレスを物理的に紙に印刷して保管するものです。最もハッキングの恐れがありません。だって紙ですから。
長期の保管や、大量の仮想通貨を保管するのに向いているとされています。
そのかわり紛失したら終わりです。
昔テレビ番組でペーパーウォレット写しちゃって、瞬時に盗まれた人がいましたねぇ
ネットに接続していないコールドウォレットといえど、秘密鍵を盗まれたら終わりってこと?
そうそう、だから秘密鍵ごとオフラインで管理する必要があるよ。
取引所などの交換業者は、一定量をコールドウォレットで保管することが義務付けられているよ。
交換業者(取引所)のウォレット
日本の暗号資産(仮想通貨)交換業者が提供するアプリケーションを使用するウォレットです。
暗号資産(仮想通貨)の取引所(交換所も含みます)は、資金決済法という法律で、暗号資産交換業者と定義されています。
厳密には、交換業者の提供するアプリケーションで暗号資産(仮想通貨)をやりとりすることになるので、ウォレットとは呼べないものですが、同義に語られることは多いです。
「暗号資産(仮想通貨)ほしい!」、という人は交換業者から購入するか、誰かからもらうしかないので、結果的に一番馴染みがあるウォレットになると思います。
結局どれを使うのがいいの?
そうだね~、最初は交換業者のアカウントを登録して、法定通貨で暗号資産(仮想通貨)を購入して、交換業者のアプリケーションで操作するのが一般的だよ。
そのあとは、ブロックチェーンゲームに対応したウォレットでゲームするもいいし、暗号資産(仮想通貨)がもらえるエアドロップに対応するウォレットを使うなど、用途で使い分ける感じかな。
なんか難しそう
そうだね~。とはいえ、やってみないとわからないので、まずは交換業者で暗号資産(仮想通貨)を少額でも買ってみるのがいいんじゃないかな。値上がりを期待するもよし、ゲームするもよし、NFT買ってみるもよし。
NFT?(またわけのわからん単語が・・・)
取引所は厳密にはウォレットではないという理由を次の機会で説明するよ。
また、実際の送受信も説明します。NFTが何かはこちらの記事で紹介しています。
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